9月21日(6日目/18日間)
今日は車を借り切り郊外ツアー
朝7時45分(北京時間)空が白み始める。
北京時間が公式の時間と言うことになっているが、新疆時間なるものも存在しているようだ。2時間遅れである。日本と北京の時差1時間だから、だいたい日本と約3時間遅れだ。
交通賓館とバスターミナルとの間のウイグル人のお店で朝食、
奥さんがきれい
面を食べる
ウイグルのおじさんと同席
彼もも同じ面、蒸しパンを注文。
蒸しパンは彼は4個ぐらい頼んだ。俺は1個
9時に運転手が迎えに来た。彼は漢族だと言う。ウイグル人なら漢族の話を聞きながら、彼らの気持ちが多少聞きだせるかと思ったが・・・。
しかし彼はまじめな男のようだ。
早速出発
遠くに望むのがクチャ市内
町を出ると早速荒涼とした景色になり、日本では見られない景色になる。
このあたりが塩水渓谷かな
運ちゃんとは言葉が殆ど通じないが、何とかなるだろう。
どこだったか忘れたが拝城とかいうところを通過したときに、また検閲があった。
そうだ千佛洞に行くときだ。
カメラで検閲の状況を撮っていいかときいたら当然だめ。なんでだめなんだ、お前ら正しいことやっているなら撮ってもいいじゃないか。
いまどきまともな国ではそんなことはしないはずだ。まともではないと言うことになる。自信を持って国を統治できないのが。
腐りきった共産党統治がいつまで続くんだろうか?
こんなような景色が延々と続く
ここいら辺が”天山奇景”なのかな
何故こんな地形になるの?
雨が極端に少ない、風が強い、いわゆる風食でこうなっちまうんだろうね。
いたるところだもんね。
風食とは
風食(ふうしょく)とは、侵食作用の一種である。風がふきつけたことや、風によって運ばれた土粒子により、岩石や地表が削られ、侵食されること、また、その働きを指す。風食は砂漠化の要因となることもある。
まさにこのとおり
運転手さんお勧めの天山大峡谷に到着
40元だったか
まだ早かったからか、お客は殆どいない。天気よく気持ちがいい。
受付で聞くと、峡谷内は早足で行って帰って1時間かかると言う。
とりあえずトイレに行く。
珍しくこれがきれいなのだ。
両側が切り立った岩と言いたいが、実際は岩ではない。土と石が固まってできた山
山に近寄るなと書いてある
近寄るなと言ってもところどころオーバーハングをしているし無理だね
山が時々は崩れるんでしょうか、所々に”安全島”と言う、比較的安全な場所に避難するところが設けられている。
せまい中を進んでいく。鉄分を含んでいるんであろう、山が赤い
これはわき道
雨が殆ど降らないようだが、ところどころそうは言っても水がほんのわずか
垂れている。
それが集まり渓谷内は少しの水流があるのだ
ここはクチャより65km位離れていると言うことだが、ガイドブックに載っているほかの千佛洞やら崩れた遺跡、お寺よりいいと思った。
運転手には外で待っていてもらい、結局この大峡谷で2時間以上過ごして出てきた。
途中で見たらくだ
実に珍しい。こんなものが中国にあるのである。
側溝にはごみも落ちていない。
嫌味な言い方をすれば、ここには中国人は来ないということに他ならない。
運転手もなんでこんな所で止めるのか、こんなものを撮るのかと思ったろう。
中国=あらゆるものが薄汚れという図式があるので、極めて貴重だ。指定文化財と言えるだろう。まだできたばかりで白線、センターラインの新しい道路、中国ではこのような新しい道は珍しいので撮影 キジル千佛洞に行く途中
千佛洞到着
中の撮影はしてはならないと言う。
横の小屋にカメラ、荷物を預けさせられる。
入場料55元
ここでは、新疆大学で歴史を学んでいるという、男子大学生が、つたない日本語を交え案内してくれた。ここには、アルバイトの学生が何人かいて、何人かまとまると案内しているようだ。
彼の説明によると紀元3~10世紀に作られた仏教遺跡で3kmに渡り236穴ある。
見たのはそのうちまだ残っている6穴くらい、殆どが残っていないんではないかと思われる。
壁画(いろんな色の石を埋め込み薄く削ったもの)が内部にはあったはずだが、1900年頃主にドイツ人により持ち去られてしまったという。
残っているものも、ドイツ以前に侵入したイスラム勢力により、破壊されたり、地元の人に金を埋め込んだ部分だけ剥がされたとか。
ここの地方は西のイスラム勢力、東の漢族、北のロシア系、南の仏教系、各勢力の草刈場となっていたのか?、今は漢族の支配になっているわけだが。
まあかなり歴史に詳しく、勉強して問題意識を持って見ないと、なんだかわからんわな。
ここに来るのは俺みたいな中高年が団体で来るんだそうです。NHKでやったシルクロード番組のイメージを持って来るんだろうが、(ちょっと俺もその口なんだけど)そのほかのいろんな遺跡もそうだけど、崩れてぼろぼろなんだよ。ぼろぼろから一定のイメージを、ストーリーが描き出せる人でないと見てもなんてことないわなー。
ここが塩水渓谷?
クズルガハ烽火台
こういうのは、その意味、時代、歴史などが頭に入っていないと、ただの土の塊、こんなのまわりにいくらもあるんだもの。ここ10元だったか忘れたが500mくらい手前でおばさんに支払う。ほかに観客おらず。
途中で小便のしみ具合をチェック
ここも何とかと言う風景区になっていたが
丸いおわん状の土(?)の山の連続
中国人漢族のお墓。入植した人間がここに骨をうずめたのか
どこの人かは表には書いてない
こちらは甘粛省から入植のようだ
こちらは河北省の人
このような穴での土葬となる
こちらは山東省から
この人は四川省から
この人も四川
ふるさとで食っていけないので、新疆まで流れてきて、入植したんだろうか。
新疆には漢族の入植地がたくさんある。地図上ではたとえば49団場とかいう地名となり**団場というのがそうである。後で通訳さんに教えてもらった。道路にもこの標識が出てくる。
満州国に多くの日本人が入植したのと同じなのかと、勝手に思ってしまう。
こちらはお墓ではない
唐辛子を干していた。
クチャ郊外、火力発電所、工事中であった。
クチャ王府門前まできたが、入場料40元とか言われたのでやめる。もう十分今日は見るものを見た。
こういうのは、何か事前に勉強していないと、意味合いがわからない。ただ見ても面白くない。
クチャ大寺、ここは安かったので、中に入る。
金を取るおじさん。
写真を撮らせてくれと言うと気安く応じてくれた。
お寺の内部
イスラムのモスクのことなのね。
ここでお祈りするのか
もう5時半ごろだ。ホテルまで戻り荷物を置いて、バザールと言うかなんかにぎやかなところまで送ってもらい、ここで運転手を解放する。
これを購入 15元
店番の娘さんはきれいな人だった。ウイグル人、どうして漢族より品のある人が多いのか。
これは店のおやじさん
ナン、そんなにうまいもんではないと思うが
羊の頭の蒸し焼き、これには参ったが
ここで小型のナンを買う 1元
羊の肉をナイフで切り分けはかりで計って売っていた。
スーパーの出口にもバットとヘルメットが置いてあった。
警察社会だ。
夕飯屋の親子
どこの人と言うから日本人と答えた。
愛想がいい人だったので、今回の旅では珍しく漢族を撮影
途中、テレビで尖閣のニュースが流れ、店の中にいたいた人の何人かが俺の方を見た。
おばさんもやっているわよと言う顔をして、俺の方を見た。ここクチャだろ、こんなところまで尖閣、やってるんかいな。
今日は紅焼豆腐とほうれん草の炒め物(素炒ポウ菜)、ビール 全部で20元
横のテーブルの若者が白酒を飲んでいたので1杯もらって店を出る。
明日はカシュガルに移動予定
店屋でビールのつまみを購入してホテルに帰る。
ぶどう 5元で売っていたが一人ではとても食べきれないので、嫌がったが1元分売ってもらった。
ホテル交通賓館の入り口は警官の詰め所になっており、警備の盾が置いてある。
人が通るとブザーが鳴るようになっている。このようにしてウイグル人の動きを監視しているものと思われる。
2012年9月22日(7日目)へ続く(下をクリックするずら)
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