1.2012年新疆ウイグル旅行(17泊18日)
関口知宏の中国鉄道紀行とかいうNHKの番組を見ているうちに俺も行きたくなり上海ーウルムチの間を汽車で旅行したらどうかなー、40数時間らしいが?などと考えた。考えているうちに昔放送されたNHKのシルクロードの番組を思い出し、ウルムチに行くならついでに中国のシルクロードにも行きたくなった。タクラマカン砂漠の周辺を回るルートを検討していくうちに、どうもタクラマカン砂漠も縦断出来そうだということが判明した。具体的にどこに行くかは出たとこ勝負になるわけだけど、頭の中で大体、ルートの骨格が出来た。
移動はバスを基本とし、移動後1,2日滞在すると考えて日程を立てるとVIZAなしで滞在できる2週間を超えてしまう。そこでVIZAを申請することにした。
上海ウルムチ間の汽車の切符、到着初日のホテルは中国の旅行社にネットでお願いしたが後は細かい予定は立てても無駄なのですべて出たとこ勝負で現地手配とすることにした。
尖閣問題で日中関係が最悪の日に出かけることになった。もちろん現地では危ないことはなかったが、途中、多少は現在関係が悪くなっているんだなーと言う出来事があり、日本人として残念な感じを持つこともあった。
西域北路、西域南路、タクラマカン縦断、タシュクルカン、カラクリなどの情報がほしい方は
ぜひ内容を見てください。全部で30コマぐらいある写真中心の超長大なものですが、自分用の記録でもあるので我慢してください。
余分なものは見ないで早く旅行記に進みたい人は次をクリックしてください。
旅行記の目次へ進む 2.今回の旅の移動距離
| 単位km | ||||||
9月16日 | 静岡空港→上海空港 | 空路 | |||||
9月17日~ | 上海汽車駅→ウルムチ駅 | 汽車移動 | 4,077 | ||||
9月19日 | |||||||
9月20日 | ウルムチ→庫車(クチャ) | バス移動 | 751 | ||||
9月21日 | クチャ(庫車)郊外ツアー | 車チャーター | 170 | ||||
9月22日 | クチャ(庫車)→カシュガル移動 | バス移動 | 723 | ||||
9月24日 | カラコルムハイウエイ・・・パキスタン国境行き | チャーター車移動 | 430 | ||||
9月25日 | カラコルムハイウエイ・・・パキスタン国境帰り | チャーター車移動 | 430 | ||||
9月26日 | カシュガル→ホータン | 乗合タクシー移動 | 520 | ||||
9月28日 | 和田近郊 砂漠探訪 | 車チャーター | 100 | ||||
夕方和田→コルラ(タクラマカン砂漠縦断) | バス移動 | 1,068 | |||||
9月29日 | コルラ→トルファン | バス移動 | 374 | ||||
10月1日 | トルファン郊外 ピジャン砂漠歩き | バス移動 (往復) | 196 | ||||
10月2日 | トルファン→ウルムチ移動 | バス移動 | 187 | ||||
ウルムチ→上海 AIR | 空路 | ||||||
10月3日 | 上海→静岡空港 | ||||||
合計 | 9,026 | ||||||
汽車移動 | 4,077 | ||||||
バス/車 移動 | 4,949 | ||||||
従って飛行機で飛んだ部分は除いて、今回の旅行は公称 | |||||||
汽車4000キロ、バス/車 5000キロ | |||||||
の旅としよう。 |
3.費用
航空運賃 (上海静岡) | 46,780 | 円 | |||||
VIZA代 | 5,100 | 円 | |||||
航空運賃+汽車 ホテル予約代(3泊分) | 4,470 | 元 | |||||
バス+地下鉄+タクシー代+乗合タクシー | 1,274 | 元 | |||||
ホテル代(10泊分) | 2,220 | 元 | |||||
車チャーター分 | 900 | 元 | |||||
チャーター旅行分 (1泊含む) | 2,412 | 元 | |||||
入場料 | 300 | 元 | |||||
パオお礼+チップ+バイク代など | 130 | 元 | |||||
食事+酒代+水+果物+ナン+ラーメンなど | 400 | 元 | |||||
マッサージ代 | 200 | 元 | |||||
その他雑費(地図+カメラメモリ+衣料+薬+ウイグル帽+ネット代) | 200 | 元 | |||||
ホータン石 | 150 | 元 | |||||
酒土産 | 230 | 元 | |||||
日本円合計 | 51,880 | 円 | |||||
人民元合計 | 12,886 | 元 |
日本円換算総金額 51880円+約165000円=216、880円
4.よかった所
1)パミール高原とカラクリ湖を通るカラコルムハイウエイ・・・絶景
2)天山大峡谷
3)ホータン郊外とバザール
4)ピジャン砂漠・・・誰一人いない、360度ぐるりの砂の海、水分不足で苦しい目にあった。
5)カシュガル郊外のウイグル村・・・人懐っこいウイグル人
6)ホータン郊外タクラマカン砂漠の彷徨・・・ドライバーの車を借りる。
5.やや期待はずれなこと
1)タクラマカン砂漠を昼間に渡れなかったこと。
2)上海ウルムチ48時間の汽車の旅があまりに長く退屈
3)トルファン1DAY ツアー・・・まあ事前予想通り
6.総括
1)新疆全体がオアシスを除くと広大な砂漠、土漠、不毛な山岳地帯となっていてとにかく広い。
オアシスが島、それ以外は海と置き換えると理解しやすいかな。
日本では絶対お目にかかれないとんでもない景色で新鮮だったが、最後は食傷気味。
2)西部大開発というのだろうか、鉄道、高速道路、風力発電、高圧送電線などのインフラ建設が進行中という印象
3)新疆全体で公安の警戒がすごく厳しく公安国家のイメージを持った。
人民代表大会での指導部の交代を控え、厳しくしている面があるかもしれないが、ウイグル抑圧体制を垣間見た。
僧侶の自殺が伝えられる、チベットはさらに酷いのかもしれない。
4)白砂青松(?)、山紫水明の日本の良さ、そして日本人のそのものの良さ、日本社会の良さを改めて認識。
日本、どこに行ってもごみが落ちていない。町を走る車はピカピカ。礼儀正しい人々。細やかなサービス。そしてきれいな青い海、これだけでも日本は売り物になる。
このまさに反対が中国だ。
5)”地球の歩き方 ”を持っていったがそこそこ役に立った。ただここでスポットと紹介されている所は概ね面白くない。地球の歩き方に載っていないところに意外に見所あり。
6)ネットがあまり繋がらなかった、事前研究が不足。
7)町のあちこちでどこから来たのか?どこのひと?と言うような質問をたくさん受けた。
1回だけ冗談でタイ人と答えたが、あとはすべて日本人と答え、理解してもらえなさそうな場合はパスポートを見せた。
ウイグル人などの少数民族から尋ねられることが多かったのであえて私は漢族ではないという意味もこめて返事をしたつもり。まあ言わなくとも漢族ではなさそうとわかりますが。
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返信削除素晴らしい写真ですね。30年前、初めての海外出張で飛行機から天山山脈、真近に迫るエベレストを見た時の感動がよみがえってきました。これらの写真が訪問地でのカルチャーショックを受けた雰囲気・五感(自然、会話、人々、匂い、空気、気温、湿度、食感、砂の肌触り等)を刺激します。同年代の決断力の早さ・行動力に驚いております。